ボランティアは賞賛されるべきモノではない
ボランティア活動の種類
ボランティア活動といえば、学校へのコンピュータの寄付やゴミ掃除など、たくさんありますが、主に代表されるのは、自然保護と貧困国支援です。
自然保護については、充分に賞賛されるべき活動ですが、貧困国支援については、少し事情がかわってきます。
なぜなら、先進国の贅沢を全世界、60億人の人が享受できるほどの資源は、地球には存在しないからです。
食料は2倍、エネルギー消費は10~20倍
「贅沢」を司るもの、それは豊富な食料と、豊富なエネルギーです。
先進国と途上国を比較してみると、今日、私たちは一人当たりで、途上国の2倍の食料を消費し、10~20倍のエネルギーを消費しています。
これ以外にも石油以外の鉱物資源や木材なども、途上国の数倍は消費しているのは、想像に難くないでしょう。
論文があればよかったのですが、ソースを以下に。
http://www.fao.or.jp/detail/article/278.html
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/01/01070303/02.gif
貧困国支援が目指すところ
貧困国を支援するボランティアが目指すところは、最終的には彼らの自立です。
彼らが自立するということは、彼らが力を持つということです。
想像するのは難しいかもしれませんが、つい最近まで、アジア最貧と言われていた韓国が、今や先進国の仲間入りをするか、しないかのラインまで来ていることを考えたら、アフリカの貧しい国が(韓国ほどではないにしろ)経済力を付け、世界に対して影響力も持つようになる可能性は、かなり高いです。
もし貧困国が力を持ち始めたら
経済力が付けば、食料やエネルギーを欲しがります。
その結果、食料やエネルギーは高騰し、私たちの子供か孫の世代は、私たちと同じような贅沢ができなくなります。
日本の中でも飢餓に苦しむ人が出てくるようになれば、自ずと治安は悪化します。
また、先進国に対する不満でテロの温床となる国にもなり得ます。
それは、戦争の一歩手前ということです。
つまり、悪いことはあれど、良いことなど一つもありません。
貧困国支援は悪いこと?
国際的な観点から、人権は重んじられているので、国としては対面を保つために、貧困国を支援することは、ある種、仕方のないことかもしれません。
しかし、個々人が行うボランティア活動については、自分の子供や孫が、お腹いっぱいご飯を食べられない可能性を増やす行為であり、テロや戦争が起こる可能性を増やす行為でもあります。
食料やエネルギーが世界の人口をカバーできるほどに存在しないことがほぼ確実な世の中では、例え、その行為が人の命を救おうが、何も考えず賞賛するべき行動ではないはずです。
悪いと言い切れるような行為ではありませんが、賛否が分かれるべきです。