その常識、おかしいでしょ?

タタナカです。現代のタブーや、よく考えるとおかしい常識を批判したいです。

クーデターについての詳細を伝えるだけのマスメディア

テレビを見るとタイのクーデターについてのニュースが飛び込んできます。

これはとても自然なことで意義があることだと思いますが、気になるのはクーデターの詳細や進捗を伝えるだけでマスメディアが終わってしまってること。

もちろんすべてのニュースを見ただけではないので、その先を言及しているニュース番組もあったかもしれません。というかあると願いたいです。

殺人事件やASKA覚せい剤事件に時間を割くヒマがあったら、軍事政権が日本にもたらす影響、ひいては世界にもたらす影響を伝えるべきかと思います。

ここ数年、タイに対する日本や諸外国企業の進出はすさまじいものがあったのは、周知の事実です。極端なことを言うとクーデターで死人やケガ人が出ようが、ぼくらの生活にはほとんど関係はありません。問題は軍事政権が日本や世界にもたらす可能性をすべて書き出し、それに対して、日本や世界はどのような対応ができるかです。

過去の軍事政権を遡ってみても良いかもしれません。
表面ではなく、その先の可能性を与えることで、一般の人ははじめて自分の頭で考えることができるのに、そのことについてマスメディアは何もしません。
もちろん、ぼくと同様の違和感を感じる人は少なくないかとは思いますが、まだまだ少数派だと思います。

ぼくはメディアは国の基盤となり得る重要な産業だと思っています。
だからこそ、がんばって欲しいのです。
メディアが情報を伝えるだけであれば、もしかしたら、クーデターの事実のみを報道すればよいのかも分かりません。

しかし、ぼくはマスメディアは教育を終えて社会に出た人たちに、(無意識的に?強制的に?)教育を与えられる唯一の手段だと考えています。

国力の基礎を築くのは教育です。
OECDの結果をみる限り、日本の教育は悪くないようです。
しかし、社会人になってからの無関心は世界でも有数ではないでしょうか。
無関心でいる方が楽なので、無関心でいる方が難しいような環境に人々を誘導する必要があります。そのためにはマスメディアに一本芯の通った理念が必要です。

しかしながら、悲しいですが本音を言うと、もうマスメディアが踏ん張る時期は通り越して、時すでに遅しだとも考えています。テレビをみない世代が量産されてしまった今の日本では、右肩下がりを止めることはほぼ不可能でしょう。

現状のビジネスモデルでは、生き残りの方法は一つだと思います。

「子供にテレビを見せたい」と親に思わせる

つまり、親の子供への教育の道具の一つに特化することです。
個人の主観ですが、もし子供ができたとしたら、NHK以外は特に見せたいとは思いません。

その他の民放は社会的に存在意義のない企業とまでは言いませんが、娯楽を主とする企業の一員だと思います。
つまり、ぼくの中ではパチンコやレジャー施設を運営する企業と同業種に分類されています。