その常識、おかしいでしょ?

タタナカです。現代のタブーや、よく考えるとおかしい常識を批判したいです。

情報商材メルマガの共通点

情報商材で高額商品を読者に売りつけるメールマガジン。
彼らのメールマガジンをみてみると、共通点が見つかります。
人を説得や洗脳する際に用いられる王道の流れですね。

誘惑フェーズ

誘惑フェーズでは潜在顧客に対して、「うらやましい」という感情を抱かせます。
平たく言うと、自慢していればよいだけなので、比較的カンタンな箇所でしょう。

例)
・自分はインターネットと出会って、時間もお金もある生活を手にした。
・月収1000万円
・メールで一通で5万円

状況説明フェーズ

状況説明フェーズでは「なぜ大儲けできる方法を赤の他人に教えるのか?」という、全宇宙最大のナゾと対峙します。

真実はもちろん「大儲けという言葉に釣られた人たちに高額商品を売りつけるため」なのですが、彼らが最終的に売り込む情報商材の多くは「儲かる方法」がPDFに記載されているものなので、「大儲けする方法を教えます」という文面で釣られてくる顧客の方が効率が良いのでしょうね。

そして、みな一様に「自分のお金儲けよりも、他人にそれを伝えることの方が大事」という訳の分からない構図を持ち出し、説得力のないツッコミどころ満載の理由をサラっと言います。

ものスゴイあほくさいことをサラっと言うので、けっこう見応えがあります。

例)
・お金は充分すぎるくらいあるから、もういらない。他人に同じことを教えてその人が変わってくれることこそ、やりがい。
・自分の周囲には自分の教えを実践したことによって、時間もお金もある生活を手にしている人がたくさんいる。そういう人たちが増えることこそ、やりがい。

はじめの一歩フェーズ

はじめの一歩フェーズでは、その名の通り「顧客に何かしらアクションを起こさせる」ことを目的としています。
ノーリスク・ハイリターンを謳って、「やらない理由はない」というロジックを使ってきます。

ちなみに誰しもはじめの一歩というのは、腰が重いものですよね。
カンタンなことで、はじめの一歩を踏み出させることに成功すると、その後の高額商品購入の成約率もググンと上がるわけです。

例)
・今すぐTwitterのアカウントを作ってください。
・行動に移さない人は9割、移せる人は1割です。
・成功する人としない人の違いは行動するかしないか。
・まだ自分にやらない理由を与えるのですか?

購入への免疫低減フェーズ

購入への免疫低減フェーズでは、「購入=自分への投資」、「自分に投資できない人に成功はない」ということを強く刷り込みます。

最終的には
「購入しない = 成功できない大半の人と同じ行動」
「購入する = 成功できる一部の人と同じ行動」
という、訳の分からないロジックへと持っていかれます。

また、メールの中でさりげなく、自身が有料で情報を買っていることを伝えることでも、免疫低減を試みます。

例)
・そういえば、ぼくは○○の有料メルマガを取っているのですが、~~
・成功した人に投資してこなかった人はいない。
・自分も今まで色々買ってきた。

売り込みフェーズ

売り込みフェーズでは、最終的に商品を売り込みます。
これまでのフェーズでコンバージョン率がほぼ決まるので、ここはそれほど重要なフェーズではありません。

ちなみにマーケティングの用語でこれをクロージングという言うのですが、クロージングできようができまいが、この後もひたすら、上記の流れでメールが終わることはありません。